セルフサービスBI運用成功のカギを握る権限管理


ビジネスインテリジェンスの中でも、セルフサービス型、いわゆるセルフサービス・ビジネスインテリジェンスが企業に注目されています。国内競争の激化、グローバル化による国外企業との競争などにより、意思決定のスピードを高める必要がでてきたことが理由かもしれません。セルフサービス・ビジネスインテリジェンスサービスは、IT部に頼らずとも、ビジネスユーザーの誰でもデータ分析が可能になるツールです。この「誰でも分析」という性質は、ビジネスユーザーからするととても魅力的に聞こえるのですが、IT部からするとそうでもありません。それは、情報セキュリティの観点からです。

一方で、よりスピーディーに分析をしたいというニーズは今後増えることはあっても減ることはないでしょう。ちなみにまだまだ普及していませんが、スピーディーな分析のことをアジャイル分析などと言ったりします。(アジャイルやアジリティとは、より機敏にという意味です。弊社のAnalyticaも、アジャイル分析のカテゴリーに含まれます。)

それでは、IT部にとって、ビジネスユーザーの要望を満たしつつ情報セキュリティを保全するには、どのような基準でセルフサービスBIを選ぶべきでしょうか?これは、適切な権限管理がキーポイントになってきます。以下、幾つかの利用シーンで見てみましょう。

1. 閲覧すべきでない社内データベースに接続させたくない


IT部の方が具体的に懸念しているのは、例えば担当者が人事部のデータを見れたりしてはいけないといったことや、どんどんと受注を取ってくる営業部と、実際にそれを運用している運用部との交渉の問題で、営業部が運用部のデータを見れると困る、と言ったようなことです。このようなことを避けるためには、ビジネスユーザー側では、部長クラス以外はデータベースへの接続設定が出来ない様にしておく必要があります。

 

2. アカウントを勝手に追加されたくない。


業績のパフォーマンス管理(詳しくはこちら)が出来る、というのは素晴らしいことです。また、組織内でそのパフォーマンスに関する分析結果を共有しない手はありません。得られた分析結果を共有し、様々なビジネスユーザーから課題解決のアイデアが挙がることで、多角的な視点で捉えることができ、次の打ち手やアクションプランへの選択肢も広がります。一方、アカウントの追加を、誰でも出来てしまう事は避けるべきでしょう。とはいえIT部の担当者が、XXX部署のXXXXさんを追加、ということを1人ずつやることも現実的ではないでしょう。ビジネスユーザーの中でも、マネージャークラスのみアカウント追加ができる、といった権限が現実的です。加えて、このマネージャーは、IT部の担当のみが権限設定できるべきです。

セルフサービスBIでの権限管理

3. データ分析をされたくない。分析結果のみ共有し、集合知を蓄積したい。


各部署にてアクティビティは共有し、課題がもしあるのであれば、解決方法はみんなで考えたいというのは素晴らしいことです。ただ部署内には、例えば営業畑に長年いて知見が深く、分析結果を共有することにより部署全体のパフォーマンス向上が期待できる一方、データ分析そのものには、疎く、クエリや、SQL、結合、集計など、データ分析ツール特有の見た目などに嫌悪感を示す、という方も多いと思います。そのような方にも使って頂きチーム全体のパフォーマンスをあげるためには、分析結果、つまりダッシュボードのみ閲覧出来る権限が必要ではないでしょうか?

 

4. 最後に


企業は今後ますます働き方改革を推進するでしょう。今後は、同じ部署でも物理的に離れた場所で働いていることも増えるでしょう。そのような中、如何にして情報セキュリティを担保しながら、アジャイルな集合知の向上を両立させていくか?ということは非常に大切なテーマです。セルフサービス型BIは、その一役を担えると思います。導入にあたっては、権限管理に留意しながら、製品を比較してみるのが
よいでしょう。


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