BIの導入と仮説思考とストーリーテリング


ビジネス・インテリジェンスツールの導入を行うと、データ量も多く、多角的に分析ができ自社の経営効率が一段とアップすると考える方も多いと思います。確かにステップを踏んで導入していくことで、経営にもたらすインパクトは非常に大きいものになり得ると言えるでしょう。しかし、データドリブンな経営を行うためには、ツールの導入だけではなく、分析を行うビジネスユーザーが仮説を立て、ストーリー立てて分析を進めることが重要です。これら2つを並行して進めないことで煩雑な経営になるリスクもはらんでいます。ここでは、BIの利用とともにビジネスユーザーに求められるストーリーテリングの重要性をご紹介します。

1. 仮説のつなぎ合わせによるストーリー


企業内のビジネスを成功に導くためにはストーリーをしっかり作ることが重要です。企業規模が大きくなるほど社員数も多く、プロジェクトなどでのステークホルダーも増えてきます。そうなると、ただ単に事実を報告するだけでは、ビジネスパーソンとしての付加価値を認められづらくなってきます。

このように、沢山の社員による様々な利害関係がある中でプロジェクトを前に進めるためには、しっかりと仮説を立て、仮説をつなぎ合わせてストーリーとして展開し、ステークホルダーを魅了することが重要です。ビジネス・インテイリジェンスの導入と同時にこの考え方を企業文化として根付かせることが重要です。

 

2. 前提として必要な「情報ガバナンスの確保」


あちこちに散らばった情報を可視化し部署をまたいだ意思決定を行うためには、「ガバナンスの確保」が必要となります。セルフサービス型のBIを導入することで、誰でも様々な情報を使って好きな情報を可視化が可能となります。これは大変価値の高いことではありますが、これにより企業内の情報の統一性が欠如してしまうという課題が発生しえます。これを防ぐためには、ユーザーの利用可能な情報をIT部が適切に管理することがとても重要となります(権限管理についてはこちら)。また、セキュリティーの確保も必要です。言葉の定義や基準となる期間、アクセス制限、セキュリティなど、ビジネスインテリジェンスツールの運用に関しては、これらの管理が必須の課題と言えるでしょう。

ビジネス・インテリジェンスツールを導入することで手作業だと人には処理しきれないほどの指標が可視化されることでしょう。しかしここで重要なのは、戦略なき可視化で多くの指標を示すことではなく、仮説に則った、時系列による指標の可視化を行うことです。その際に企業としてガバナンスが確保された運営がなされていれば、情報の齟齬も可能な限り最小限に留められると考えられます。

3.最後に


ビジネス・インテリジェンスツールを導入する際には、しっかりと仮説及びストーリーを作ることが重要です。これらを裏付けるものとして、BIは非常に有効な手段となります。人とツールを並行して高めあってゆくことがとても重要であるといえるでしょう。


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