セルフサービスBIは、本当にセルフサービスか?


これからBIの導入を検討されている方は、ほぼ間違いなく、「セルフサービスBI」という言葉を目にされているかと思います。弊社のAnalyticaもセルフサービスBIです。セルフサービスBIは、本当にセルフサービスなBIなのでしょうか?

 

1. そもそも何が「セルフサービス」なのか?


そもそもセルフサービスBIとは、何がセルフサービスなのでしょうか?セルフサービスBIとは、こちらの記事にもある通り、


『データの取得や加工をIT部などの他部署に頼ること無く、誰でも直接「取得」「加工」をし、その結果を「分析」「閲覧」するBI』

のことです。セルフサービスBIを利用することにより、よりスピーディーなビジネス展開が可能になるとは思います。では、このセルフサービスBI、本当にセルフサービス、つまり「誰でも」分析が出来るのでしょうか?

弊社のサービス、Analyticaを使いながら、見てみましょう。

 

2. 具体的に、どのように行うのか?


具体的にセルフサービスでBIを使う、というのは、どのような手順で行うのでしょうか?

下が、セルフサービスBIで行う分析のステップです。

セルフサービスBIの作業ステップ

まずは、データソースへの設定です。ここでは、社内にある「データベース」と呼ばれるものへの接続の設定を行います。なお、ここは、ユーザー部署で設定が許されているのであれば、セルフで行っても良いかと思います。ただ、会社によっては、データソースへのアクセスには許可が必要な場合もあるでしょう。その場合には、さすがにこの部分の設定はIT部など、権限を持っている部署に委ねましょう。

次に、「クエリの作成」です。データソースから条件を指定して、検索と取得を行う処理のことを「クエリ」と呼びます。データの形式は、一般的には以下のような形で保存されていたりします。

テーブルサンプル

もちろん各企業によって、そのデータの形式は様々ですので、一例です。多くの場合、そのままデータを取得したい、というのは稀でしょう。見たいデータは、大抵の場合、「条件を伴った集計データ」ではないかと思います。
例として、「今年の月別の売上を見たい」と言った場合には、どうなるでしょうか?

データソースのデータは、多くの場合、月ごとの情報にはなっていません。注文が発生した際、1注文ごと、となっている場合もあります。その場合、注文が発生する度にデータが書き込まれます。よって月別のデータするためには、集計が必要となります。

この場合、以下のようになります。
条件: 今年、つまり2016年1月1日以降
集計: 月ごとに、売上データを合計

これらを、ドラッグアンドドロップにて、設定します。

クエリ

右の「sales_2」というテーブルから、日付、売上データをドラッグアンドドロップし、「2016年1月1日以降の月別の売上」を設定しています。

次に「加工」です。
データを取得したあとは、

  • 売上が20%upしたら、どういうグラフになるのか
  • 各月の売上を足し合わせたグラフをみたい

などがあるでしょう。
こういったものは、どの列を20%upさせるのか、或いはどの列を足し合わせるのかを設定して、チャートに表示させることで、可視化が可能になります。こちらも難しいプログラミングなどは不要で、クリックと簡単な数式の入力で、可能になります。

加工

これまでの売上を20%アップさせるとどうなるのか、を加工作業で行っています。カラム名には、20%アップ済みのデータを表示するデータ名、計算にはその計算方法を設定します。

ここまで来たら、後はダッシュボードで「見える化」することにより、データドリブン経営が可能になります。

 

3. 分析前に準備しておくこと


これまで見てきましたように、セルフサービスBIを利用することで、誰でも分析を行うことが可能です。しかしながら、その分析の前準備に、とても重要なことがあります。それは、

何を分析するべきかをイメージしておくこと

でしょう。これまでデータの即時的な可視化ができなかった企業も、セルフサービスBIを使うことで、可能になります。しかし売上の目標を達するために達成しないといけないポイント(KPI)を把握していなければ、データを見ても、「ああ、なるほど・・・」と自己満足で終わってしまいます。

次に

適宜振り返りを行うこと

が重要です。

KPIを設定し、そのKPIに対する可視化を行った後は、到達度を定期的にモニタリングし、予め設定した期間の間に目標達成するように、適宜振り返りを行わなければなりません。即時可視化は大変手間のかかる作業であり、セルフサービスBIの付加価値は高いものですが、合わせて、KPIの設定、定期的な振り返りと一セットにして導入を推進することが大変重要です。

定期的な振り返り

 

4. 求められる知識


セルフサービスBIを利用する上で、必要となる知識はあるのでしょうか?
データベースを扱うサービスである特性上、
テーブルとは何か?
カラムとは何か?
と言った、データベースに関する非常に基本的な知識については、理解しておいた方がより効率的に分析が出来るでしょう。その程度の知識があれば、利用は十分可能です。

 

5. 最後に


セルフサービスBIは、誰でも分析が出来るサービスと言えるでしょう。一方、可視化前の見るべきポイント、つまりKPIの設定と、その後の振り返りをセルフサービスBIの導入と同時に行っていくことが重要と言えるでしょう。


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