セルフサービス型ビジネスインテリジェンスを導入すべき理由


近年ではビジネスインテリジェンスに代わり、セルフサービス型ビジネスインテリジェンスが取り沙汰されていますが、セルフサービス型ビジネスインテリジェンスとはどのようなもので、導入するとどのようなメリットがあるのかと疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はセルフサービス型ビジネスインテリジェンスとは何かから、メリット・デメリット、導入すべき理由について解説します。

1. セルフサービス型ビジネスインテリジェンスとは何か?


企業の事業活動の過程で得ることができた情報を企業の意思決定に生かすことをビジネスインテリジェンス(BI)と呼び、今までのビジネスインテリジェンスでは、企業内のIT部門のスペシャリストが情報を分析・加工し、「ダッシュボード」と呼ばれるグラフや表などに可視化して、経営陣や上級マネージャーに提供してきました。しかし、定期的にダッシュボードを作成するには、スペシャリストが必要ですし、労力も時間も必要です。

そこで、近年注目されているのが、セルフサービス型ビジネスインテリジェンス(セルフサービスBI)です。ビジネスインテリジェンスに対し、セルフサービスBIは、エンドユーザーが自分の手で情報を分析・加工し、見やすいかたちの表やグラフ、レポートを作成します。

 

2. セルフサービス型ビジネスインテリジェンスの特徴


セルフサービス型ビジネスインテリジェンス(セルフサービスBI)の特徴をご紹介しましょう。

2.1. 直感的に操作できるGUI

セルフサービスBIは、ユーザーが直感的に操作できるGUI(グラフィックユーザーインターフェイス。操作画面のこと。)が用意されているため、ある程度ITリテラシーがある方なら、簡単に必要な情報を必要なかたちで取り出せます。

2.2. 見える化したいデータを選択するだけ

従来型のBIは、どのデータがどこにどのように格納されているかを知らなければ、データを引き出し、分析可能なかたちに加工することができませんでした。それに対してセルフサービスBIは見える化したいデータを選択するだけで、表やグラフなどへの可視化が可能です。

 

セルフサービスBIを利用している企業

 

3. セルフサービス型ビジネスインテリジェンスの4つのメリット


では、セルフサービス型ビジネスインテリジェンス(セルフサービスBI)には、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。セルフサービスBの4つのメリットをご紹介します。

 

メリット1: 必要なときに必要な人が操作し分析できる

セルフサービスBIは直感的に操作できるGUIを備えています。そのため少しの空いた時間を利用して商品にかかるコストを分析するなど、思い立ったときに思い立った人がすぐに欲しいデータをグラフ化したり、表化したりすることができ、迅速な意思決定の助けになります。

メリット2: 脱EXCEL! マクロや計算式のメンテが不要

従来のBIの可視化は、データをExcelに取り込み、複雑なマクロや計算式を使って可視化する作業が必要です。しかし、そのマクロや計算式を作った担当者がいなくなってしまうと誰もメンテナンスができないという不都合がありました。セルフサービスBIでの可視化は、基本的に可視化したいデータを選択するだけで、簡単にグラフや表にすることができますので、難しいマクロや計算式のメンテが不要です。

メリット3: ITスペシャリストの負荷減少

従来のBIでは、ダッシュボードを作るIT部門のスペシャリストに負荷がかかってしまいがちですが、セルフサービスBIならば、スペシャリストに頼まなくても済むため、彼らの負荷を減らすことが可能です。

メリット4: 環境によってはコストダウンが期待できる

セルフサービスBIでは、ダッシュボード作成にかかるスペシャリストの工数が削減できるため、セルフサービスBIのライセンスを大量に取得しない限り、会社全体としてコストダウンが期待できます。

 

セルフサービスBIのダッシュボード

 

4. セルフサービス型ビジネスインテリジェンスの2つのデメリット


何事にもメリットとデメリットがあるように、便利に思えるセルフサービス型ビジネスインテリジェンス(セルフサービスBI)にも2つのデメリットがありますので、ここでご紹介します。

デメリット1: 多少のIT知識が必要

直感的に操作できるGUIを備えているセルフサービスBIですが、そもそもITにリテラシーが全くない場合は、操作が難しいと感じてしまいます。データベースの詳細な知識は必要ありませんが、「テーブル」、「カラム」といった単語の概念程度の理解は必要です。

デメリット2: ライセンス形態によってはコストが増大

セルフサービスBIのライセンスは、大きく分けるとCPUライセンス方式とユーザーライセンス方式です。ライセンスはそれなりの値段がしますので、例えば100人のユーザーに対して、100人分のライセンスを購入すると、それなりに大きなコストがかかってしまいます。

5. セルフサービス型ビジネスインテリジェンスを導入すべき理由


従来のBIでは、IT部門のスペシャリストにデータ分析や可視化を依頼するため、以下の3つの問題点がありました。

  • 情報の正確性を重視すると、意思決定が遅くなる
  • 情報のスピードを重視すると、意思決定に必要な情報が不完全
  • 必要なときに自分で可視化することができない

以上の問題点は企業が意思決定をするには、大きな障害になっていますが、セルフサービス型ビジネスインテリジェンス(セルフサービスBI)を使えばなら、この3つの問題点を解決できます。

セルフサービスBIの利点

「いつでもだれでもすぐに必要なデータを見ることができる」これこそが、セルフサービスBIの最大の特徴であり、導入すべき最大の理由なのです。

6. 最後に


セルフサービスBIについて、メリット・デメリットを比べてみました。いざ導入後に失敗はしたくないものです。導入前に、是非ご参考頂ければと思います。


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