サーバー運用管理はBIのログ分析で効率的に


サーバーの運用管理では、ログの蓄積と解析が重要事項です。トラブルが発生した際には、ログ情報から原因の切り分けを実施することでしょう。ログの取得は重要であり、使い方一つでさらに効率の良い運用が実現可能です。ここではサーバーの運用管理にBIツールを導入した場合には、ログをどのように利用できるのかをご紹介していきます。

1. ウェブサーバーのアクセスログでできるセッション数管理


ウェブサーバーのセッション数をBIで分析することで、アクセスの傾向を掴むことができます。時間帯によってウェブサーバーの負荷は違ってくるでしょう。ECビジネスなどでは昼休みや深夜帯などにアクセスが集中する時間帯があります。そのため時間帯ごとでの傾向を把握した上で、アクセスが集中する時間帯にはウェブサーバーのセッション数の上限値を変更する、といったことがBIの導入により可能になります。監視ツールと連動させることで、ダイナミックな運用管理も可能になります。通常の監視ツールだけでは、サーバー単体の監視のみとなってしまいますが、監視および検知機能のあるBI利用することにより可能になります。この場合BIでは、単体のデータだけではなく、関連するアプリケーションサーバーのログや、同一サーバーで動いている他のアプリのログも集中管理されています。そこから分析できるデータを元に運用の簡略化が可能です。例えば、同一マシン内で実装されているウェブサーバーが3種類あった場合には、時間的な傾向を分析して、セッション数の上限値をダイナミックに割り当てることもできます。

2. アプリケーションサーバーの最適化はログから分析


アプリケーションサーバーのロードアベレージや、トランザクションの処理時間、SQLの応答時間などのログをBIで集中管理することで、最適化されたサーバーのチューニングが可能です。ユーザーから見たレスポンスが遅い原因には色々ありますが、多く見られるものの一つには、アプリケーション自体の処理時間の遅延のケースがあるといえるでしょう。システムのボトルネック箇所をBIのデータを分析して特定し、運用管理者はそのデータを元にサーバーの不具合を改善してゆくことが可能になります。単一のソースデータの確認を繰り返したとしても、不具合の特定には膨大な時間がかかります。しかし、BIツールの利用により、すべてのデータのチャートでの可視化が可能になり、不具合箇所の特定に係る時間を大幅に圧縮することが可能になります。ダッシュボードを定期的に確認するなどにより、システムトラブルを未然に防ぐことも可能になります。システムのリリース前段階のシステムテストの際にも有効利用が可能です。

3.データベースの増強にもBIを!


DBの管理にもBIツールを有効利用できます。DBは過負荷になりがち。膨大なデータがあればあるほど、緻密なリソース管理が必要です。そこで、DBの各種ログを利用して、DBの増強計画に役立てられます。また、エラーログなどの検索条件をBIツール上に設定することで、同一のエラーが出る条件などを簡単に抽出可能。検索条件は記憶させることもできるため、サービスレポートなどでも役立てるられることでしょう。

DBは計画的な増強が必要です。増強が必要な理由をデータとともにレポートをすることで、戦略的にDBの増強を提案できることでしょう。BIのログ分析データを見て事業の成長を見越して先回りした形でのサービス向上が可能となります。

4.セキュリティー管理もログから分析


ファイヤーウォールのログ管理もBIツールを使えば、比較的容易に実施が可能です。検索条件を指定することで、サイバー攻撃などのソースアドレスを特定し、その頻度や攻撃条件などを特定することが可能です。ログの分析を行い、特定ができたなら、ファイヤーウィール内のセキュリティーテーブル内で、アドレスを遮断できます。利用しているポートナンバーが特定できることで、ルーター内でフィルタリングをすることもできるでしょう。ほとんどの場合には、サーバー内やネットワーク機器内で不要なポートは落としているはず。そのため、比較的ポピュラーなポートを使って攻撃してくるケースが多いかもしれません。だからこそ、ログの分析が重要になってきます。ファイヤーウォールのログには、ソースアドレスやディスティネーションアドレス、プロトコルなど設定によって様々な情報を残せます。膨大なログの量を目視でチェックしていくことは不可能に近いでしょう。BIツールを使って、攻撃を受けたサーバー内のその時間のログと、ファイヤーウォールに残されたその時間のログを照らし合わせてチャート化することで、比較的短時間で、対象の通信を特定できます。

5.負荷分散装置のルール決めにも効果あり


ロードバランサーのログも各種配下のサーバーと共に集中管理することで、分散のルールを提案しやすくなります。BIツールでチャート化したものを顧客やオーナー部門に見てもらえれば、過負荷なサーバとそのルールは一目瞭然です。ロードバランサーでの振り分けルールの決定やコスト値(重み付け)の決定に役立つでしょう。ロードバランサーでは振り分けルールの決定が重要項目です。ラウンドロビン形式だけでは偏りが出てしまうこともあります。BIツールでしっかり分析をしてからルールを決めると効率的なサーバーの運用ができるでしょう。

6.BIでログを分析してサーバー管理に活かしてみよう!


システムの運用管理で重要なことは、ログの蓄積と分析です。実は、BIツールの根底にある考え方と同様といえるでしょう。そのため、ログ管理はBIツールを使うことにより、効率的に運用が可能です。トライアンドエラーを繰り返しながら、各社なりの、より効率的な運用体制を構築してゆくとよいでしょう。インフラ部門でこそ、ビジネスインテリジェンスにサーバーの運用管理を実現してみてはいかがでしょうか?


COMMENTS