機能で違う、3つのBI


一言でビジネスインテリジェンスツールを導入する、と言っても行いたい分析内容によって、いくつかに大別されます。目的と異なる種類のBIの導入を行えば、目的達成までに時間を要してしまうだけでなく、「想定した洞察を得ることが出来なかった」、「結局使わなくなってしまい、導入プロジェクトが失敗とみなされてしまう」、ということもありえます。自社に必要なBIツールはどの種類か?を事前にチェックして導入を検討してみてください。今回は機能ごとに違う、BIツールの種類をご紹介します。

1. 集計系BI


集計計BIとは一言で言えば、どの企業にもありうる、思い込みによる経営戦略を軌道修正する目的を持ったビジネスインテリジェンスのことです。いわゆるKKD(勘、経験、度胸)による意思決定から、データによる意思決定をもたらすものになります。要するに、これまで思い込みで実践していた戦略をデータを以て分析して裏付けをとったり、方向性を正すことです。どの業界でも導入のできる種類のBIです。

集計系BIツールを導入することで、目に見えて収益的な成果が得られる可能性もあります。例えば経営陣が、売れ筋商品になり得ると思い込んでいた商品を戦略的に宣伝し、売り上げにつなげようとしていたものが実は的外れだった場合などです。分析の結果、実はターゲットユーザー層のニーズにマッチしない製品だったというケースもあるでしょう。データドリブンな風土が無い企業の場合、分析の結果をもとに軌道修正を行う『PDCAサイクル』の推進を並行して進めることで、売り上げが著しく伸びるという可能性も秘めています。

このように集計系BIはどの企業にも導入可能なBIツールであるといえるでしょう。企業内のどの活動でも、KKD(勘、経験、度胸)による意思決定は未だに行われていますし、従業員には把握できない顧客の声や、実際の取引データを分析することで、予測できなかった顧客の声が顕在化することも可能になるかもしれません。ぜひビジネスインテリジェンスに集計系BIを導入してみましょう。

 

セルフサービスBIを利用している企業

 

2. データマイニング系BI


データマイニング系BIとは、字のごとくデータマイニングを用いて分析を行うビジネスインテリジェンスツールのことです。データマイニングとは自社の大量のデータを用いて様々な角度で組み合わせて法則性や規則性を見つけていくことです。導き出された法則や規則に則って、ビジネス戦略に生かしていくことがデータマイニング系BIとなります。データマイニング系BIは医療現場や心理データの分析などに活用されています。一見散らばったデータであったとしても、実は隠された法則が見つかるかもしれません。このように無駄に見えていたデータを有効利用していくビジネスインテリジェンスツールの実践方法もあります。企業や業種よってはマッチする方法なのではないでしょうか。

 

3.予測系BI


予測系BIとは、過去に起こったデータを分析対象とし、その過去に起こった法則が未来にも起こるという前提を置いた上で予測を行うことの出来るBIツールです。これまでのデータを時系列や条件的に分析し、今後の売上予測を立てたり、サーバーの負荷予測を立てたりすることが可能になります。そうすることで、効率よく製造ラインを回してみたり、トラブルを回避できます。コストの削減や顧客への信頼を得ることにつながっていくことでしょう。データセンターやECサイト、工場などでは有効に利用できるBIです。

4.それぞれのBI


これまで見てきた3種類のBI、集計系BIとデータマイニング系BIと予測系BIは、それぞれ明白に違いが有ります。導入によりビジネス上の何らかの効果が見込めるBIツールがあるのであれば、検討してみると良いかも知れません。実際に導入ということになると分析内容と共に、必要なデータの整備が必要となるでしょう。効率よくビジネスインテリジェンスツールを導入し、素早く効果を出していくために、どの部分にBIを適用していくのかを考えてみてください。自社の経営戦略やマーケティング戦略につながっていくことと思います。

5.おわりに


いかがでしたか?ビジネスインテリジェンスツールをこれから導入し実践を検討している場合には、自社の「何」を改善したいのかを熟慮する必要があります。目的を持たずに導入を試みてもプロジェクトの失敗につながらないとも限りません。また既に導入済みにもかかわらず効果が得られない場合には、思い切って既存のPDCAサイクルの見直しを図ることが重要となるでしょう。


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