クラウド・セルフサービスBIの導入で加速する働き方改革


近年の情報システムにおいてクラウド化が加速している状況であることはご存知の方も多いと思います。自前で構築している社内業務システムをクラウド化したり、クラウド型のパッケージシステムを導入する企業も増えています。

BIの分野においても同様にクラウド型の製品が登場し、ユーザ企業のクラウド型BIへのシフトが進んでいます。

今後ますます加速すると思われるクラウド型のBIですが、導入コストの低減やそれ以外にも、ユーザの働き方に対しても大きなインパクトを与える可能性を秘めています。クラウド・セルフサービスBIの導入によって働き方にどのような影響をもたらすかについてお伝えしていきたいと思います。

1. ビジネスユーザ部門の働き方が柔軟になる


セルフサービス・クラウドBIを導入することで、それを利用するビジネスユーザ部門の担当者は従来よりもより柔軟な働き方を実現することが可能になってきます。

考えられることとしては、たとえば次のようなことです。

リモートでの分析が可能に

一般的にクラウドサービスは、システムやデータベースはクラウドサービスの提供者が提供するサービスと契約し、ユーザはインターネットを経由してシステムを利用するという形態を取ります。

もちろん、クラウド・セルフサービスBIも同じサービス形態を取ることが多いので、社内のサーバで運用されているシステムのようにオフィスにいないとアクセスできないということがありません。

従来のデータ分析ですとまず、オフィスにて社内システムにアクセスして必要なデータを取得しなければなりません。取得したデータをExcelなどに取り込んで加工し、定型レポートなどを手作業で作成してデータ分析を行うことになります。

クラウド・セルフサービスBIの場合は、オフィス外からでもインターネット経由でシステムにアクセスできるため、いつでもどこでも必要なデータを取り出せ、加工してレポートを作成したりデータを分析したりということが可能になってきます。

外出や出張などで出先にいても、パソコンとインターネットに接続できる環境さえあれば作業できるため、オフィスへ戻ってからでないとレポートを作成できないといった制約やストレスがなくなります。

もちろん、クラウド型のシステムなのでパソコンに重要なデータを保持することも必要なく、セキュリティ面でも安心です。

分析結果が即座に共有できる

クラウド・セルフサービスBIを利用して作成した分析結果レポートは、サービスの機能を用いて即座に関係者に共有することが可能になります。

共有されたレポートは他のユーザもサービスにアクセスすることで閲覧可能です。閲覧するだけであればスマホやタブレットでも可能なので、チャット機能などを用いてレポートの内容に対して意見を出し合うなどの動きもスピーディーに行うことができます。

オフィスの会議室に関係者が集まるのを待たなくても、チャットで議論をして意見を受けてさらに改善するなど、試行錯誤のサイクルを早めることも可能になります。Analyticaは、チャットソフトであるSlackに、チャートと議論内容を共有することが可能です。

2. IT部門の作業負荷軽減につながる


セルフサービス・クラウドBIの導入は、IT部門の担当者にも大きなインパクトをもたらす可能性があります。

システムの初期導入コストが下がる

従来のように、自前で構築された業務システムやオンプレミス型のBIを導入する場合にはどうしてもシステム構築という初期導入コストが大きくかかってきます。それだけでなく、IT部門の担当者の開発にかかる作業負荷も大きくなりがちです。

その点、クラウド型のシステムであるクラウド・セルフサービスBIの導入に際しては初期導入コストを大きく軽減することができ、IT部門の担当者の作業負荷も軽減することが可能になります。

もちろん、クラウド・セルフサービスBIでもIT部門の担当者が導入に携わって作業をしなければいけない場面はあります。たとえば、社内システムのデータベースへの接続や、Salesforceなど他のクラウド型システムとデータ連携するなどということは専門家であるIT部門の役割となってきます。

それでも、従来型のシステムを1から構築することを考えると比較にならないほど、わずかな初期投資と作業負荷でシステムの導入を完了させることが可能です(IT部から見た「失敗しないセルフサービスBIの導入」についてはこちら。)。

追加開発不要でビジネスのスピード感も損ねない

セルフサービス・クラウドBIの導入後は、ビジネスユーザ部門の主導でシステムの運用が進められていくことになります。

その中ではもちろん、分析手法を見直したり、より見やすいレポートを構築したりといった試行錯誤が繰り返されることになるのですが、従来型システムであればそのたびにIT部門に仕様変更の要請をして、追加コストをかけてシステムの改善をしなければなりませんでした。

これでは費用面の負担が大きいのはもちろんのこと、ビジネスのスピード感にシステムがついていけず、ユーザ側の利便性が犠牲になったりビジネスの機会損失につながることもあったかもしれません。

クラウド・セルフサービスBIではあらゆる試行錯誤がビジネスユーザ部門だけで完結でき、追加開発のための費用やリリースまでの長いリードタイムも不要になるため、スピード感を損ねることなくシステムの改善を図ることが可能になるのです。

3.最後に


クラウド・セルフサービスBIは、今後ますます利用ケースが増えてゆくことでしょう。データはデータサイエンティストだけのものから、ビジネスユーザーのためのものにもなってゆくと考えられます。データ活用に関する取り組みが、きっと企業活動にも大きなインパクトをもたらすようになるでしょう。


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